人工知能のあれこれ
最近話題のChatGPTやBing検索。
人工知能の進化の速さには驚かされる毎日。
せっかくなのでチャットボットブームから1,2カ月の今、
軽く自分の気持ちを含めて
記録を残しておこうかと。
テクノロジー業界の知の巨人、
ケヴィン・ケリーがゲスト回のポッドキャストを聴いた。
「Artificial Alien」という表現が出てきてこれがなかなか面白かった。
アーティフィシャル・エイリアン、
つまり"人が作ったエイリアン"ということ。
AIを使ってできた人工知能を
機械やプログラムとして考えるのではなく、
別の惑星からきた宇宙人として考えてはどうか?というような発言が印象に残った。
確かに新たな着目を得られそうだし、
まったく未知の存在、という意味では芯を得ている気がする。
例に挙げられていたのは、
完璧な道徳を備えた生物って生まれたことがないので、
もしAI時代にそういう存在が出来上がると、
世界はどうなるのか楽しみ的なことを言っていた。
なるほど、考える視点が一般人とは全く違ってさすがだなと。
ほかにも、
AIには人間のような欲望がないから人間を代替はできない
という論もブログでみかけ、感心した。
チャットでは欲望があるように見えても、
あくまで人間を真似た発言をしているだけで
本当に欲しがっているわけではないということらしい。
まあ、ブラックボックスなAIなので本当のことは誰にもわからないんだけど。
----------------------
スピルバーグ監督の映画『A.I.』や、
カズオイシグロ『クララとお日さま』を読んだ時も思ったけど、
欧米人は機械・ロボットを怖がりすぎな傾向があるような気もする。
キリスト教の影響はやはり現代でも大きく、
神が創造したものでないロボット、
日本人がみるのとは全く違う存在として見ているんだろうなと。
(そろそろ『フランケンシュタイン』とかアイザックアシモフ読み返そうかな)
日本人が「鉄腕アトム」や「ドラえもん」で育ったことは、
この時代に大きなアドバンテージとして働くのではないか。
・・・そんなことを最近思ったり。
個人的には、今のChatGPT-4が過大評価気味なんじゃないかとは思けれど、
1か月そこそこでこの進化、ということを考えると、
ChatGPT-8ぐらいではほんとにシンギュラリティを迎えたりするのかも。
ターミネーターの "審判の日"とはよく言ったもので、
もしそうなれば、人間にはどんな裁きが下されるんだろうか。
今日はこの辺で。
ねじまき