『遺す言葉、その他の短篇』/ アイリーン・ガン
つい先日、図書館でアイリーン・ガンの『遺す言葉、その他の短篇』をかりて読んだ。
その中で、冒頭の一作「創作の秘訣」にウィリアム・ギブスン*1との会話が序盤に掲載されているんだけれど、妙に印象に残ったので備忘録がてら書いておこうかなと。
二週間後、シアトルの自宅で、わたしは電話に出た。ギブスンからだった。
「きみに創作の秘訣を言うのを忘れてた」と彼は言った。
「そうね」とわたしは言った。「創作の秘訣は何なの?」
強調のための一拍。
それから、「自分の作品に対して感じる非常に自然で適切な嫌悪に打ち勝つすべを学ぶことだよ」それは、これまで人からもらったなかで、もっとも役に立つ創作の秘訣だった。
『遺す言葉、その他の短篇』 P13より
当たり前だけど、ほんとに大切なこと。
ブログ書くときも、特に書き慣れてない人は心に刻むべきかと。
作品としては、
SFディストピアな「コンピュータ・フレンドリー」や、
特に表題作「遺す言葉」が ぐん、と心に残る作品なので、図書館などで見かけたらよんでみては。
*1:ニューロマンサーで有名なSF作家