ねじまき日記

京都在住の30代ゲイ。日常のあれこれを書こうかなと。

ウィリアム・ギブスンの創作の秘訣

『遺す言葉、その他の短篇』/ アイリーン・ガン つい先日、図書館でアイリーン・ガンの『遺す言葉、その他の短篇』をかりて読んだ。 その中で、冒頭の一作「創作の秘訣」にウィリアム・ギブスン*1との会話が序盤に掲載されているんだけれど、妙に印象に残っ…

楽天KoboのカラーEインク対応の電子書籍端末が出たけれど、案外欲しくないかも?

Kobo Libra Colour 楽天の電子書籍端末に、カラー表示対応の新モデルが登場。(Kobo Libra Colour および Kobo Clara Colour) 以前から、カラーEinkの液晶に興味があり、ずっとカラー対応を心待ちにしていたけれど、という話。 よくよく考えると、自分が読む…

ガルシアマルケスの遺作「出会いはいつも八月」と死後に著作物が出版されることについての議論

作家の意志と本の出版 ニューヨークタイムズで、世界的なコロンビアの作家ガルシアマルケスの新作に関する記事が話題になっていた。 ・Gabriel García Márquez Wanted to Destroy His Last Novel. It’s About to Be Published. www.nytimes.com 要するに、「…

『においと香りの表現辞典』で気になった語句たち

匂いのワードをあつめた辞書 最近こんな本を図書館で借りた。 『においと香りの表現辞典』(神宮 英夫、 熊王 康宏 編集) においと香りの表現辞典 東京堂出版 Amazon 文字通り、色んなにおいに関する表現やことばを集めた辞書で、 寝る前にパラパラ読んでいた…

ブッカー賞公式ニュースレターがSubstackにあるのを知った。

2024年のBooker賞 Substackを漁っていると、ブッカー賞の公式ニュースレターが存在するのを知った。 受賞した本の抜粋や読書ガイドをいい感じにまとめてくれているので、洋書好きの方におすすめ。 ・2024年のブッカー賞ロングリスト thebookerprizes.substac…

『IN/SECTS』という雑誌の日記特集の話

インセクツ ブックオフで『IN/SECTS』という文芸誌の日記特集号を数百円で見つけた。 その冒頭文が特に印象に残ったので紹介。 みんな、じっさいどんな日々を過ごしている? じっさい、どんな考えを頭の中に巡らせている? それら"じっさい”のひとつひとつは、…

『コインロッカー・ベイビーズ / 村上龍』の読書会を一カ月かけて行います。

ニュースレターで読書会 月に一回、みんなで同じ本を読む試み「BookStack」。ニュースレターで、進捗を書きながら読書していくというイメージ。 詳しくはこちらより。 www.nejimakiblog.com 2024年2月の課題本は、村上龍の『コインロッカー・ベイビーズ』で…

2023年に聴いたオーディオブックでよかった本5選

audiobook.jp公式アドベントカレンダー 2023年もそろそろ終わり。・・・ということで恒例の振り返り記事、今回は耳で聴く「オーディオブック」について書こうかなと。 あのaudiobook.jpさんの公式アドベントカレンダーだそうです。(ということに書く段階で気…

文学フリマ東京37でおすすめの本を紹介してみる

はてなブログの日記から短編集まで 2023年11月11日に行われる「文学フリマ東京37」。 入場料が有料になるというのも話題になりましたが、ついに明日開催されます。 ・・・といっても、僕がイベントに参加するわけではないのですが、何人か知り合いがブースを…

サリンジャーの『ナインストーリーズ』と新訳『ドラキュラ』の読書会を行います。

BookStackで本を読む どうも、ねじまきです。 10月に無事ナオミイシグロの『逃げ道』の読書会を終えましたが、 2023年11月の読書会は ・J.D.サリンジャーの『ナインストーリーズ』・新訳『ドラキュラ』 を平行して行います。 『ドラキュラ』に関しては、以前…

オンライン読書会を「BookStack」にてはじめました。

ニュースレターでブッククラブ 月に一冊、みんなで同じ本を読む読書会をはじめました。10月1日の今日からナオミイシグロの『逃げ道』を読んでいきます。 詳細はこちらより。 www.nejimakiblog.com www.nejimakiblog.com いつから・どこからでも参加可能なの…

『街とその不確かな壁/村上春樹』の読書メモ (2023.4.14)

6章から15章までの感想 村上春樹の新作『街とその不確かな壁』のほんとにざっくり読書メモ 兼 軽い感想を。(※ネタバレありなのでご注意を) ・自分も主人公と同じく、僕も滅多に夢をみないのでちょっと共感が持てる。 ・学生時代の場面は、短編小説の「蛍」…

『街とその不確かな壁/村上春樹』の読書メモ (2023.4.13)

発売日当日 2023年4月13日午前0時に、村上春樹の最新作『街とその不確かな壁』がキンドルで配信開始。 ハルキの長編小説が紙の書籍と電子書籍同時配信って実ははじめてかも? 夜遅いけど、1章~4章だけ読んでみた感想をざっくりメモ程度に。 ※ネタバレありな…

『街とその不確かな壁』読書日記を書いていこうかと。

村上春樹の最新作 明日2023年4月13日は、村上春樹の新作『街とその不確かな壁』の発売日。 『騎士団長殺し』以来、ひさびさの長編小説ということで、なんだかんだ楽しみにしてたり。 ジャンル・作家問わず、普段から読書メモや振り返り日記はつけているので…