死ぬ前に書かれた訃報
最近「生前死亡記事(Pre-Dead Obituary)」という概念があることを知った。
ひとことで表現すると「生前に書かれたお悔やみ欄」みたいなことらしい。
英語だと「Pre-written Obituary」とか「Pre Obituary」と表現するらしい。
なるほど・・・。
ニューヨークタイムズでも、生前に書かれた死亡記事がまとめられていたり(2014年)
この記事自体も面白かった。
ロビン・ウィリアムズが63歳で亡くなった時は、NYTimesはなんの準備もしてなかったらしい。
以前なら翌日の新聞で間に合う者が、ネットニュースなら即座に速報を出さないといけないから、メディアや新聞社は"死亡記事バンク"を作らないといけなくなった、という話。
それでも若くして亡くなった、
俳優のヒース・レジャーやチャドウィック・ボーズマン、NBA選手のコービー・ブライアントは予備がなくて大慌てだったそう。
事実として、日本の新聞社や報道機関も、生前に死亡記事を書いて"準備"しておく例は多く、
「死にそうになったら」すぐ出せるように準備しているのはまあ仕方がないかなと。
ポール・オースターの『ムーン・パレス』でも
エフィングが自分の死亡記事を主人公に作ってもらうのが話の筋の一つだったな。
たしかに自分も好き勝手に新聞に書かれるよりは(有名人でもなんでもないけれど)、
一度目を通したテキストで弔ってほしいなというのはわかる気がする。
特にオチもないけどこの辺で。