ねじまき日記

京都在住の30代ゲイ。日常のあれこれを書こうかなと。

『街とその不確かな壁/村上春樹』の読書メモ (2023.4.14)

6章から15章までの感想

村上春樹の新作『街とその不確かな壁』の
ほんとにざっくり読書メモ 兼 軽い感想を。
(※ネタバレありなのでご注意を)

 

・自分も主人公と同じく、僕も滅多に夢をみないのでちょっと共感が持てる。

 

・学生時代の場面は、短編小説の「蛍」や「石のまくらに」に似た雰囲気がする

短歌を送りあうところとか。

 

・壁は誰が作ったのでもなく「もともとここにあったのさ」とのこと。
「壁」は誰かが作ったものだと『世界の終り~』のときから思っていたので。

 

・主人公は恋人にあうために"世界の終り"的な街までやってきた

 

・高校生同士が万年筆で(インクの名前からおそらくペリカンの万年筆)
文通をするのはなんか現実感ないな、と思ったり笑
(この時代は普通なのかもだけど)

 

・「世界の終り~」でも『街とその不確かな壁』でも
主人公があっさりと影を捨ててしまうのはなんだかな~

 

・「街」の官舎地区に住んでいたのは官吏や将校だったらしい。
ちょっと戦争のテーマな匂いがしてきた。
「世界の終り~」ではそんな設定なかったよね?

 

・「夢読み」を何のためにしているのかわからない感じも、過去作と同じ。

 

・"一角獣"ではなく「単角獣」とワードが変わっているのは、
なにかしら意図があるのか、語句が時代とともにアップデートされたのか。

 

・「"勃〇"」好きだなぁ、ハルキさん。

 

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舞台は福島県かも、という考察も。

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・地図を歩きながらつくるのも同じ流れ。

 

・壁は面白がって僕の試みを見ているけど、面白がっているぐらい強大な存在。

 

・幽霊のところは『雨月物語』っぽさのある日本的なホラー感あり。

 

・少しずつ「街」に同化していってしまう主人公。

 

交互に世界や時代が変わるいつもの方式だけれど、
サブタイトルや章の名前が一切なく、
数字だけの区切りなのがちょっと寂しい気もする。


けれど「世界の終り」と違って、初めから同じ人物であると書かれているので、
どちらの世界にいるかは書かなくても良い気がしてきた。

 

今回はこんな感じで。じっくり読んでいきたい。

 

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