春はつらいよ / 宮本多聞
京都新聞の「現代のことば」に、宮本多聞さんという画家の「春はつらいよ」というコラムが載っていた。
印象に残った文章を引用してみる。
インドの友人から 「日本にいくならどの季節?」と聞かれたら、 とりあえず夏だけはやめたほうがいい、と答えている。不運にも夏に京都へやってきたインド人たちはみな、日本の清涼なイメージからは遠くかけ離れた殺人的酷暑に「インドより暑い!」と悲痛な声をあげるからだ。
なるほど、清涼なイメージをもって夏に京都に来る人は多いのか・・・。
たしかに調べなかったらわかるわけもなく。
では、どの季節が過ごしやすいのか、と尋ねられたら、春か秋だと答えるが、あれ、まてよ、と思い直す。
文章の流れもうまい。
長年うつ病を抱える友人が「春は強すぎる」とぼそっと漏しからしたことがあって、なるほどと思った。植物がいきいきとし、人間たちが浮足立っていく有様が、 眩しすぎて楽しめないという。世の中には、あたたかい春風が追い風になる人もいれば、はつらつとした空気を押し付けられるような気分になる人もいる。万葉集の時代から、春は戸惑い思い悩む季節でもある。
なるほど。
しかも万葉集の時代からなのか。
この春、あたらしい環境や人間関係に放り込まれて疲れている人たちへ、あなたのしんどさは春のせいかもしれないよ、と伝えたい。 風に若葉を揺らす桜の木を見なが気温がら、クヨクヨ、モヤモヤの春をじっと耐えている。
なんか救われる最後の一文。
僕はもともと春がけっこう好きな方だったけれど、
今年の春は、ちょっと立て続けに苦しいことが起こってしまったので、
「強すぎる春」を実感してしまったため、このコラムが妙に心に残ってしまった。
このまま夏に突入しつつあるけれど、
今年はどうなることやら。
京都人のみんな、夏は過酷だろうけどがんばろうね。